タニシとカワズの田んぼ生活

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2022/5/28 トップガンマーヴェリックを観たかえる

 

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 かわずです。

かえるは大空に憧れる水生生物です。

まだ尻尾が生えていたころ(4歳くらい)家のVHSに録画されていたトップガンを見ていつかは本物の飛行機に関わりたいと思っていました。夢が叶い高校と専門学校は航空機に特化した学校を卒業し、お仕事も航空機やものづくりに携わることができました。30歳手前で別のお仕事にジョブチェンジしましたが・・・その話はまた今度。

 

かわずは公開初日の5月27日に白山イオンでレイトショー鑑賞しました。

トップガンマーヴェリックを4言(多い)で表すと

宣伝の期待値を何倍も上回る傑作。

息ができなくなるほどの飛行シーン。

初代を観たら感動10倍

エネミーラインの二番煎じではありません!大丈夫

 

初代トップガンは映画史に残る名作です。演出、音楽、俳優、ストーリーが完成されています。海軍全面協力により実現した実際のF-14戦闘機の飛行シーンは迫力があり、要所要所で流れる曲はこの映画で有名になり今なお人気を誇ります。俳優については主人公のトム・クルーズはもちろん、ライバル役のヴァル・キルマーや空母の中佐役のジェームズ・トールカンなど、ほかにも名優揃いです。ストーリーは明瞭でわかりやすく、スポーツ映画に近いものとなっています。全員が1番になるために切磋琢磨し、親友との別れや自身の葛藤、それを乗り越え成長する物語なのではないでしょうか。

 

次の画像の下よりトップガンマーヴェリックのネタバレと感想です。ご注意

日本のトップガン部隊のF-15DJ戦闘機 現在は小松基地を拠点としている

ストーリー

トップガン部隊がひとつの大きな作戦に向かって訓練を重ねることが主軸におかれており、何度も作中で説明されます。ですので、クライマックスの本番の作戦では観客全員が登場人物とともに話しについていくことができるので臨場感があります。

成功率が低い訓練を重ねて最後の本番がどうなるのか!?というハラハラドキドキ感が本作の魅力です

登場人物と人物描写

トップガンマーヴェリックは初代トップガンの正当な続編でした。

初代1986年公開、2022年現在までの36年間登場人物も同じように時間が経過していたのではないかと感じました。20代前半だったマーベリック(トム・クルーズ)も50代後半となり、その年月があれば周りの環境や人の成長もあります。あのキャラクターならこうなっているであろう(こうあってほしい)という視聴者の期待を裏切らない設定とキャスティングが行われておりました。

特にグースとマーベリックの友情が今作でも強く感じられました。

アイスマン役のヴァル・キルマーさんは以前の面影を残しながら、本人も現実に言葉を発することが困難であり、作中でもそれを設定に盛り込んだ演出がされていました。ヴァル・キルマーさんは咽頭がんで、一時期声を発することもできない状態だったそうですが、AIの技術により会話ができるようになったそうです。

トップガン部隊の若手が順番に自己紹介するようなシーンがありますが人数が多く、最後まで名前と顔が一致しないキャラクターも何人かいました。が、一人ひとりが個性的でしたので、名前がわからなくても話が追っていけました。

 

映像

映像についてはカット割や構図が初代を思わせるような撮影方法を多用していたので既視感がハンパ無かったです。もちろん、撮影や編集に古臭さや安っぽさを感じることはありませんでした。シグマのシネレンズで撮影しているということでした。やっぱりシグマのレンズを買おうかな。

 

音楽・効果音

音楽は聴きたかったあの曲が使われていました。

効果音は戦闘機の音は初代同様現実感と迫力がある重厚な仕上がりとなっていました。この音を聞くために映画館で鑑賞したほうが良いでしょう。

 

航空機のシーン

冒頭のシーンは完全なファンサービスだと思います。とても楽しめました。

極超音速

試験飛行シーンは機体の形状が現実的で、スクラムジェットエンジンの切り替えシーンは知識があれば楽しめるものとなっています。

F/A18E戦闘機(第4.5世代)主人公たちの機体

実写を多用していましたが、演出上必要なところにはCGを効果的に使っており、映画館の迫力で実写とCGがうまく調和していました。

第5世代敵戦闘機(Su-57?)敵国の機体

国名は出てきませんが空中戦闘シーンでSu-57が行った高機動飛行は現実に可能な飛行でF/A18Eよりも進んだ航空技術を体感できました。

F-14戦闘機

この機体が出てきた事そのものがファンサービスだったと思います。

この機体でやってほしいことの斜め上を行くサプライズ。ありがとうの一言です

エンジン始動時のグランドセフティピンを抜き、圧縮空気を送り込むシーンが出てきますが、全てを手動で行うシーンですのでF/A18のような最近の機体とF-14のような旧式の機体との対比が面白いです。

敵基地(SAM)

これはどうしてもCGとなってしまいます。SAMの描写についてはそんなに大量のミサイルが自立的に戦闘機へ向けて発射するの?って思いました。

F/A18Eを使った雪山のシーンですのでエネミーラインのトラウマがよみがえりましたが、トップガンはチープさはありませんでした。ただ、もう少し敵の人間描写がほしかったです。SAMを発射するシーンは少し地上で準備するシーンなどがあったほうが相手も人間だと認識するのでより臨場感が増したと思います。

 

パイロットのシーン

実際に俳優は航空機に乗り、Gを与えての撮影を行っているとの事です。

高いGを受けると人間の顔のはゆがみます。これは特殊メイクやCGではなかなか再現ができません。Gがかかることによる顔の変化や息遣いなどが臨場感があり、この映画の迫力や演出で一番評価すべきポイントだったと思います。

 

小松基地で駐機中の飛行教導群

総合的な感想

観てよかったです。自分の人生に影響を与えてくれた映画の続編は、またもや自分の人生に良い影響を与えてくれました。初代が好きな人は絶対に楽しめる作品です。

初代を見ていない人は初代を見て一週間くらい時間を空けてから映画館に行って観て見ましょう。程よく記憶補正が入りますので感動できますよ。機会があれば吹き替えも見てみたいと思います。

 

P.S.

最近の字幕はすごい。シーンによって字幕の位置を変えているので作品そのものの邪魔にならない。昔の手書きに近い自体もGoodでした。(もしかしたら手書きかも)

予告編の太ゴシックではありませんでした。これも良かった。

では、また・・・

旋回する飛行教導群の機体(2019年の塗装で現在は別塗装)