たにしです。
今年がスタートして早一週間ですね。ちょっと疲れがとり切れず、眠い眠い眠いと布団に早く潜り込む日が続いています。
さっきまでこたつで死にそうになっていたのですが、これ以上潜り込むとダメ貝まっしぐらになるので、ブログを書こうと思って起き上がった次第。
話題は何かあるかなと考えてみると、ああそうだ、去年見た『ARIA』の話でもしようかなと思いまして。
- 『ARIA』と貝
- 友達を思い出した
- 『ARIA』前知識
- 『ARIA The AVVENIRE』
- 『ARIA The CREPUSCOLO』
- 『ARIA The BENEDIZIONE』
- 『ARIA』を振り返って
『ARIA』と貝
『ARIA』は癒し系アニメの代名詞だと思っています。
作品としては2005~2008年。結構古いですね。
近未来で火星に移住した主人公、水無灯里。
『便利』な地球で育った彼女が、『不便』な火星で何気ない日常や人との交流から、感動をもらう優しいお話。
だと思っています。こう、最近はえぐるような毒のある話だとか、人間の汚い部分とかを描く話もあると思いますが、『ARIA』は毒がない。故に綺麗で癒される。
まだ社会の辛さとか知らない学生の頃でしたが、それでもしんどいなって思った時は、この『ARIA』の綺麗な世界観が好きで仕方がなかったです。
『た・ま・ゆ・ら』はスタッフが共通しているのか、似ている雰囲気がありますよね。声優さんも一部一緒。
『ゆるキャン△』はBGMがちょっと似てて、初見では「ファッ?!」となった記憶があります。
故に、たにしは『た・ま・ゆ・ら』も『ゆるキャン△』も大好きです。
友達を思い出した
たにしにも若い頃というのがありまして、『ARIA』は間違いなく若い頃の記憶を呼び覚ましてくれる作品です。
当時何をきっかけにしたのかガンハマりしてしまいまして、コミックスを買っては友達に貸したりしていました。
その友達の一人が、『ARIA』の劇場版制作の折に連絡をくれたんですね。「たにしのこと思い出した」と。どんだけたにし『ARIA』の印象あるんでしょうね?
そして2022年12月。
紅葉終了、山にも登れない、元気も枯渇。
ふと、たにしは思い出したのです。そういや、12月は友達の誕生日があったな、と。
懐かしくなってdアニメストアで劇場版を探してみたら、三部作ともありました。
『ARIA The CREPUSCOLO』
『ARIA The BENEDIZIONE』
『ARIA The AVVENIRE』は以前見る機会があったので視聴済み。
『ARIA The CREPUSCOLO』『ARIA The BENEDIZIONE』を課金してみました。
DVDを借りに行かなくても、待たなくても見れるいい時代だなぁと思いました。
『ARIA』前知識
『ARIA』の舞台は近未来の火星=アクアです。
何故アクアと言う名前になったかというと、テラフォーミングの過程で地表が海になったからなんですね。
そしてこのアクアにあるたくさんの島や街の中に、イタリアのヴェネツィアを移設したネオ・ヴェネツィアがあります。それが『ARIA』の舞台。
実際のヴェネツィアの風習や文化に、日本が混ざっているような世界観ですね。
ヴェネツィアといえば、交通手段の一つがゴンドラ。(小さい黒い船)
『ARIA』は、15歳の水無灯里がウンディーネ(ゴンドラに乗ってネオ・ヴェネツィアを観光案内する職業)を目指すのが基本軸の話です。
このウンディーネですが、ネオ・ヴェネツィアには大小いろいろな会社がありますが、主に3社と6人のウンディーネが話のメインになります。
姫屋:晃さん、藍華ちゃん
オレンジぷらねっと:アテナさん、アリスちゃん
それぞれが先輩後輩の関係にあたります。テレビアニメ版の第三期の最後に向けて、一人前のウンディーネになっていくのが『ARIA』のお話。映画はその後を描きます。
『ARIA The AVVENIRE』
ずいぶん前に見たんですが、絵はちょっとテレビ版に近い感じ。
ソフトフォーカスがかかっているようなこの色味というか雰囲気がたまらない。
テレビ版ではカットされていたエピソードを、新しい後輩たちを迎えて回想する形で再構築されていました。
就職すると今までの友達と疎遠になることもあります。そんな誰でもありそうな中での優しいお話。
『ARIA The CREPUSCOLO』
初見で見た時に違和感を感じました。しばらくして、目の描き方やデザインが原作寄りになっていると気付き興奮。うっひょおおおおおみんな美人んんんん!!!
今回のエピソードはおれんじプラネットが中心。
アテナさんはド天然、アリスちゃんは不器用。
エピソードとしてはテレビアニメでも使用しているアリスちゃんの昇格試験の焼き直しですが、アテナさん視点です。ド天然で描かれていることが多い彼女の胸の内を知ることができるお話。
何よりもう、絵が綺麗。
『ヴァイオレット・エヴァ―・ガーデン』とか引き合いに出されたらたぶん見劣りはしますが、『ARIA』のテレビアニメから見てる立場だと、当時のテレビ版でも綺麗だったのにここまで綺麗になる?!という技術進歩の感動を覚えます。
しゃぼんの国のお姫様はもう映像化されただけでうれしいです。
あと、シルフのバイクに乗って空を飛ぶシーンがあるんですが、あれは完全にファンサービス、セルフオマージュですよね。
『ARIA The BENEDIZIONE』
最終章です。
一言で言うと、晃さん美人んんんんん!!!
2021年公開の為、絵がさらに綺麗になって、映像が流れた瞬間に悶絶しました。
今回の話は姫屋が中心。しかも、ほぼオリジナルストーリーです。
何がオリジナルかって、原作でもテレビ版でも描かれなかった藍華ちゃんの昇格エピソード。
この時点でテンション爆上げ。
『ARIA』の中で一番人間らしいキャラクターって、藍華ちゃんや晃さんなんだと思います。
他のキャラクターはどちらかというと、ある種の天才型。(アリシアさんが万能型だとしたら、アテネさんやアリスちゃんは特化型、灯里ちゃんは特殊型)
対して藍華ちゃんや晃さんは努力を積み重ねる秀才型。
晃さんはどちらかというと男前で豪快なキャラクターが全面に押し出されますが、彼女もめちゃくちゃ複雑な気持ちを抱えながらそれでも前に進んできたんだなって思いました。
そして藍華ちゃん。彼女は実は姫屋の跡取り娘です。キャラクターの中で唯一のサラブレッドと言ってもいい存在。
けれどそんな彼女の、ミドルスクール時代の跡取りであることの重責や苦悩が描かれています。
たにしの中で藍華ちゃんってちょっと印象の弱い子だったんですが、最終章で彼女の底力を感じました。この視点で見返すと、違う『ARIA』が見えるのかなと思うとウキウキします。
『ARIA』を振り返って
三部作の後半に向けて文字量が多くなるのは仕方ありません。
新エピソードほどファンが嬉しいものはないでしょう。
それでも、テレビアニメに入っていなかったエピソードの回収はうれしいですし、あのシーンが動いた!というのは原作を知っているならではの喜びです。
テレビ版からこんなに月日が経ちましたが、たにしの中で『ARIA』は間違いなく名作でした。『ARIA The BENEDIZIONE』は間違いなく、グランドフィナーレにふさわしい作品です。
たにしにとって『ARIA』とは理想郷です。そして、灯里ちゃんのように世界をキラキラした目で見られる心を持ち続けたいと思いました。