たにしです。
「ご本をたくさん読んで、賢くなって、立派な立派な貝になる」が口癖です。
とはいいつつも、ちょっと年末年始疲労気味でして、「読みたい」となかなか思えませんでした。
今週、少し時間をかけて読んだのがこちら。
この本を知ったのは、何を隠そうYouTubeの「フェルミ漫画大学」なのですが。
たにしは出勤時にフェルミ漫画大学をラジオ代わりに聞いています。
本を要約して伝えてくれるので面白いのですが、本の内容を全部読めないのは寂しい。
……そうか、図書館で借りればいいのか!!
というわけで、近くの図書館で調べましたら、ありました。
先に伝えますと、「フェルミ漫画大学」は要約をしてくれてはいますが、やはり活字で読んだ方が、筆者の実体験などが伝わりやすいです。
筆者はフリージャーナリストを仕事としており、90年からドイツに住んでいます。日本人の感覚でドイツを見ると、気づかされるのが「ドイツ人の豊かさ」。
まず前提として、ドイツ人と日本人の収入について。
タイトルのとおり、ドイツ人が年間自由に使えるお金というのは、大体290万円(月25万円)だそうです。読み直したのですが、日本人についての具体的な金額が見つけられませんでした。たぶん同じくらいなはずです。また、この数字というのはいわゆる平均であり、9人に1人は109万円以下だそうです。
しかし、それに反して、ドイツ人の生活への満足度は93%。大して日本人は73.9%。
「収入少ないのに、生活への満足度が高い=ライフ・ワーク・バランスが整っているのはなぜか?」これがこの本の投げかける疑問だと思います。
読んだ感想、「日本人って心に余裕ないんだなぁ」です。
ドイツ人は勤勉、質素倹約のイメージがあります。ですが、貯金はほぼありません。
これは日本に通じることがありますが、どうしてこうも違うのか?
本書の中ではいろんな要因が絡み合っていますが、ドイツ人と日本人の違いとして、「労働時間」が上げられます。
・有給消化率100%
・働かせすぎたら会社が罰金くらう
・夜遅く店は開いていないし、日曜日休み などなど
時間的に余裕があるため、心にも余裕があるんでしょう。ドイツ人の2週間のロングバケーションは有名ですよね。
いやいやお金ないのに心の余裕も何もあるもんかい、と言いたくなるのが、根っからの日本人感性。そもそもドイツ人は、たくさんのお金よりも自分の心と体の健康を大事にしています。根本の考え方からして違うんですね。こういうところから、心の余裕が生まれてくるのでしょう。
他人にどう見られるかより「自分」が大事。人の目ばかり気にしてしまいがちな日本人が取り入れたい視点です。
余談ですが。
たにしは何回か転職しています。
その中で、いわゆる休みのサービス出勤をしていた時期もあります。10年ぐらいかな?
その時期は確かにストレスMAXで、あほみたいにお金使ってましたね。70Dを買ったのもそれぐらいの時期でしたか。
今は逆に時間的余裕が出てきて、憑き物が落ちた感じがします。
また、消費より登山のほうが俄然楽しくなってきています。
日本人に不足しているのは、「チル」な時間なのかもしれません。