2023/08/20 「君たちはどう生きるか?」を見てきた
たにしです。
今日は午前中は医王山に行ってきました。
そして夕方には、宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか?」を見てきました。
宮崎作品を、あと何回映画館で見られるでしょう?
また、今回はあまり事前情報がなかったこともあり、ほぼ情報なしの視聴です。
こんな機会、めったにないので、かわず氏と事前予想しつつ行ってきました。
以下記事はネタバレも含むため、折りたたみます。
事前予想。ぼくのかんがえる「君たちはどう生きるか?」
かわず氏予想
宮崎駿の人生を描いた冒険活劇。たまに哲学あり。
主人公は男で、ヒロインが出てくる。
が、恋愛にはならない。
空想と現実が入り混じるが舞台は江戸時代の日本。
明確な敵は出てこない。
単調な映画。
たにし予想
明治から昭和初期、主人公は少年から青年期。
戦時中の描写あり。
飛行機も出る。
思想的な話。
泥臭いなかでも自分の力で生きていこう。
風立ちぬみたいな終わり方。
イメージボードの鳥は精神世界での対話する相手。
全部見終わってからかわず氏。
「とりあえず喫茶店行こう」
というわけで、喫茶店で考察してきました。
喫茶店で話してたこと
かわず氏
・とにかく描写がすごかった。今では難しい描写がいっぱいだった。新しい試みもしてた。(火事の時に走っている描写、ガラス越しに見える人の描写など)
・有名な芸能人をたくさん使っている。
・映画館で見たときの音響がすごい。
・とてもぬるぬる動いていた。
・なんで頭を自分で石で殴ったのか? あてつけか? 父は仇をとってくれるのはわかっているが、車で送った父が悪い、父が大事にしている自分を傷つける自傷行為。
・眞人はなつこおばさんのことが嫌い。だから「父の好きな人」という他人行儀な表現をしている。
・「君たちはどう生きるか?」の原作の内容を知っておかないといけないのか? そもそもツールとして作品内に出てきているし。
・大叔父様は人嫌いで塔に引きこもったんじゃないだろうか?
・インコの親玉は「メモリーズ」の大砲の町の親玉にそっくりだ。
・父親が「三人いっぺんに神隠しって聞いたことない」といっていたけど、千と千尋でやってるだろと思った。
・アオサギはもう一人の眞人の人格、自分との葛藤なんじゃないか。
アオサギは自分で「うそつきで強がり」と言っている。眞人に対しても同じ表現で指摘している。
たにし
・なんで鳥ばっかりなのか? セキレイインコ、ペリカン、アオサギを選んだ理由は何だったのか?
・インコの殺意がにじみ出ている。あと解体所の描写が地味に血なまぐさい。
・鳥にフンをひっかけられるシーンはいったいなんだったのか。飛ぶときに軽くならないといけないやつ?
・父が車で送るシーンは、うわぁ、となった。これ絶対、揉め事になるやつ……と思った。
・なんでばあやが7人いるのか。7人の小人?
・積み木をツールに選んだ理由は? しかも石製。石は「遺志」なのか?
石を積み上げて世界をつくるとは? 意志を積み重ねることで世界が作られていくということ? 適当な意志決定では世界が揺らぐ。だからインコの王様が積んだ積み木は崩れたのでは。深読みしてしまう。
・おそらく塔の中の世界は時間軸が外の世界と違う。そのため、眞人と若いひさこが同時に存在できているのではないか?
じゃあ一緒に塔に入ったはずのきりこが眞人と同じ扉で外に出なかったのが理解できない。もしかしてきりこもひさこと同時期に塔に入って行方不明になっていたのでは?
・大叔父様は現実に嫌気が差して、その外見が老いるまで塔に引きこもっていたのではないか?最後、塔と一緒にそっちの世界で消えてしまったのでは?
・どこからが夢でどこからが現実かわからないシーンがけっこうあった。
・最後のスタッフロールは宮崎駿の手書きだろうか?
改めて考えて謎なこと
・眞人がひさこを「母」と確信を持ったシーンはどこか?(予想はしてただろうが)
・宮崎駿が「自分の殻にこもらず、友達を作ったり周りと協調しよう」という描写を安直にするわけがない。
・なぜCMを流したりしなかったのか?
・眞人から死のにおいがするという理由。
・なぜ積み木ではなく積み石なのか?
考えれば考えるほど謎が深まります。
いやあ嫌なおとなになったもので、「きっと何かあるに違いない」「この真の意味は?!」とか考えてしまいます。
なので、今流行りの考察動画などはまだ見ず、ひとつひとつ調べていこうと思います。