たにしです。
人様の為に写真を撮るということはスバラシイですよね。
最近、公私ともに『人の役に立つ』ということができずに苦悩することがありました。
たにしの写真は人の為というより自分の為のものです。
技能的にも未熟ですし、迷いもあります。
ただ、シャッターを切る瞬間が楽しい。
それが、たにしの写真ではないかなぁと思うのです。
さて、先日、現像に出して戻ってきたのは、驚愕の2021年のフィルムでした。
持って帰ってきたかわず氏が、「ねぇ、フィルムは早く使おうね? どこで管理してたの?」とねじねじされました。くそぅ。
見て見ると、脅威の2020年末から2021年の写真でした。
KODAK400 PENTAXKM SMCTAKUMAR35mmf3.5
初回初日の出チャレンジ。
ああ、この時の、海の風はとても、とても冷たかった。(そして痛かった)
ただ、景色としての存在だった白山。
フィルムカメラで、風紋写真撮りがち。
とある、春の交差点。どこかの映画で見たことがあるような、そんな、よくある景色。
あの時、居た場所。
もう手を離れてしまった、2代目の車。
ちなみにMoveでした。
えらい小回りきくし四駆だから坂道もへっちゃらだし。7年くらい乗った気がします。
TAFTがうちに来た日に、トラックに乗せられて連れてかれました。
7年乗っていたのに、消耗品として使ってしまっていたので、可哀想なことをしたと、今も思っています。
こうやって、フィルム写真を見返していると思い出としてよみがえってきます。
フィルム写真の良さだとは思いすが、それってデジタル写真にも言えることだと思うのです。
去年、夏に暇すぎてかわずポートレートの写真集を作ったのですが。(かわず氏「俺を! 撮れ! 撮って! ねえ撮って撮って撮って!!」)
手前味噌ながら非常に良い出来でして。
その時の写真って、「この風景がおもしろい」「この場面を撮りたい」って想いがあるんですよね。
最近のたにしは、ちょっと小賢しくなってしまって、あの頃の「楽しい」「撮りたい」っていう写真にならないのです。
だからたまに見返すたびに、「もうこんな風に撮ることができないなぁ」と思うのです。
何気ない写真の一葉一葉が、実はとても稀少なものなのかもしれません。