タニシとカワズの田んぼ生活

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2023/5/14 浜田省吾さんの映画を観たかえる

 

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 かわずです。

かわずは両親の影響で生まれたころから浜田省吾さんの音楽とともに育ちました。

浜田省吾さんはバンダナにサングラスのロック歌手というイメージが強いですが、実際のところサングラス以外はとても詩的であり生々しい作詞をするソングライターという印象があります。

 

かわず的に浜田省吾さんの魅力を紹介するなら、ブレない価値観・作家性と情景がありありと浮かぶラブソング、メッセージ性の強い社会派の歌詞だと思います。

あと、お辞儀がとても丁寧できれいです。

 

さて、珍しい映画が公開されていることを知りました。

1988年8月に渚園で行われた5万人規模の現在でもソロコンサートで破られていない動員数のコンサートの模様を"再現"した映画です。

 

映画のタイトルは”浜田省吾「A PLACE IN THE SUN at 渚園 Summer of 1988」”です。

 

フィルム映画だし、フィルムカメラを持っていきました。大事なチケット

映画の見所を書きます。

1.あの日の再現

2.当時のフィルム映画の4Kリマスター

3.音の作りのよさ

 

総括

 

4.チケットは捨てないこと!(おまけ)

 

1.あの日の再現

まず、この映画はドキュメンタリーではなく、あの日のコンサートを再現しています。

始まりから終わりまで(休憩や場面転換を除く)コンサートを13台の映像用フィルムで記録しています。観客の表情や会場の様子、スタッフの動きまでも映像に残されています。そのときの空気感を感じることができます。

2.当時のフィルム映画の4Kリマスター

35mmシネフィルムで撮影された映像です。夕方から始まったコンサートはやがて夜になります。フィルムの粒状感や独特の色味、ハレーションは古い映画を見ている感覚になりますが、空気感がそのまま感じられるものとなっております。

かわずはフィルムカメラも扱うお仕事をしていますので、仕事の観点からもとても興味深く鑑賞できました。舞台袖や舞台の下の際の部分で記録用の写真を撮影しているスタッフが何人も写っており、35mmフィルムやおそらくコンタックスかマミヤの中判で撮影しているスタッフも写っていました。クレーンや手持ちの映像用カメラの様子も写っていましたが、フィルム交換のタイミングや暗い中でのピントあわせやフィルムの選定はどうしているのかなど非常に興味が湧きました。一般に動画のフレームレートの2倍程度はシャッタースピードが必要だと思うのでフィルム映画の場合は25FPSとしてシャッタースピードは1/60程度は必要と思います。加えてF値(T値)は4~8と考えると当時はどのようなフィルムを使ってたのか気になります。おそらくリバーサル(ポジ)フィルムのコダクロームかフジクロームのものだと思いますが、色合いがベルビアっぽいなと思いました。違うとは思いますが・・・。また現像にも細心の注意を払って行っていると思われ、コントラストの低下や粒状性も適度に抑えられている印象でした。(デジタル化の際に修正もしていると思います)

3.音の作りのよさ

音のバランスがとてもよく、音量の大きさで迫力をゴリ押ししている感じはまったくありませんでした。省吾さんの声以外の楽器の音もバランスよく、歓声も誇張しすぎというわけでもなく、ですが映画館で見ることによってあたかもコンサート会場にいるような感覚になりました。

総括

1988年は今から35年前。実はかわずは35歳です。当時はまだ生まれて数ヶ月しかたっていませんでした。今、かわずは映画の渚園浜田省吾さんと同じ年となりました。一緒に映画を見に行ったのは私の母親でしたが、こうして35年前の浜田省吾さんの映像を35歳の私と母親で観にいくことができてとても感慨深いです。

もう一回観にいきたいそして映像作品が出たら絶対に購入したいと思いました。

映画っていいですね。銀幕っていいですね。とトップガンマーヴェリックを見たときにも思いましたが、今後も映画館へは足を運ぼうと思いました。

 

4.チケットは捨てないこと!(おまけ)

映画が終わった後、観ていたお客さんの一人とお話しする機会がありました。

その方は1988年の渚園コンサートに実際に参加されたという思い出話を聴かせていただきました。あの日は駐車場も遠くて暑くて大変だったとか、席が遠くで実際の省吾さんは豆粒大でしか見ることができなかったけどとてもよかったなど、貴重なお話をされました。当時のチケットも持参されていたので見せていただきました。シワやヨゴレもなく当時のままの状態でとても大切にされているように見えました。

今回、入場チケットとは別に入り口で別のチケットもいただけます。実はこのチケットは35年前のものを再現したもので、表裏、質感ともにかなりの再現性があります。

その方は当時Dの席だったそうで、印字を見せていただきました。私が今回映画館でもらったのはA席(全員共通かもしれません)です。35年前のチケットと2023年のチケットを見比べることができてとても貴重な体験でした。

このチケットをもらうために3000円払ってもいいと思います。