たにしです。
たにしはアニメが好きです。なんでも見るというより、好きなもの、とりわけ日常系を好むのですが、ここ2年ほどは「ゆるキャン△」が面白い。
好きすぎて、自転車で道の駅しらやまさんから吉野谷まで自転車で行ってカップヌードル(カレー味)を食べるレベル。
かわず氏に「こんなアウトドアな貝だったとは」と言われましたが、キャンプより登山に振り切ってるので、ものすごい真似をしている、というわけでもありません。
ただ、秋から春にかけてのこの時期に、自分たちらしくキャンプを楽しむ「ゆるキャン△」は2年たっても面白いし、癒されるのです。
映画のDVD化が発表され、dアニメストアでの配信も待っていましたが、いつまでもアマゾンプライム限定配信。
そんな中、リアル世界でのストレスが振り切れたので、昨日レンタルしてきました。
ようやく映画「ゆるキャン△」にたどり着くことができました。
ネタばれ含みながら、思ったことを書いてみようと思います。
映画「ゆるキャン△」を見て感じたこと
「ゆるキャン△」のいいところ
「ゆるキャン△」はブームを引き起こしました。原作は漫画ですが、アニメ、実写と展開しています。
ソロキャンプする女子高生が、仲間たちといろんなキャンプを楽しんでいく日常系です。
漫画の方は魚眼のような広角の描写が有名ですし、アニメはとにかく映像もきれいだがBGMがとにかくいい(CD買った)。そしてドラマはキャラの声の再現度ヤバイ。(結局全部見た)
ゆるキャン△の設定で、いいなあって思うところが、女子高生がキャンプに興味を持って、自分たちで工夫してキャンプをしているところ、少しずつギアを増やしていっているところです。
キャンプギアって軽量化とか耐久力向上とかしているためか、わりといいお値段がします。今でこそ100均やホームセンターで値段を下げて販売されていますが、一気に買うのもちょっとしんどい。
これは女子高生もお金のない社会人も一緒。ゆるキャン△では、憧れのギアを買うためにバイトしたり、手に届くもので工夫して自分たちで楽しいキャンプをしています。
そういうところが好き。
よく比較で「ヤマノススメ」が引き合いに出されますが、あちらは実家が太いなぁと感じることが多いです。お年玉使ってる可能性もありますが、ザックとか寝袋の金額聞いてドン引くシーンがあったぐらいです。
たにし自身は、「ヤマノススメ」も自然がきれいに描写されているので好きです。ただ、登山系漫画のくくりなら「山と食欲と私」の方が好きだし、たにしの憧れのスタイルに近いですね。ソロ登山とか。
あの頃のキャンプ、今のキャンプ
映画「ゆるキャン△」は、女子高生だったキャラクターたちが社会人になって、大垣千秋の地域振興の企画の一環でキャンプ場を作る、というエピソードがメイン軸です。
社会人になったあるあるエピソードが盛り込まれて、あー、わかるわぁってなります。
最後に全員集まったのが3年前とか、地元に残ってる方はちょくちょく会ってる(っぽい)とか、気づいたら転職して地元帰ってるとか、お金の使い方変わるとかwww
なんとなく、「SIROBAKO」を思い出しながら見ていました。
それぞれのキャラクターが年齢を重ねたビジュアル描写も良きでした。
女子高生時代のあるものを工夫し自分たちでできるキャンプは、自分たちのキャンプを模索している時と重なり、親近感を感じます。
そして、社会人になってお金や行動範囲、行動力が広がるところは、もうまさしく現在の自分たち。
でも突っ込ませて。
なでしこの車が新型ジムニーなのはいい。でも東京から山梨までそれで行き来すんのガソリン代やばそうなんだがwwwなんでハスラーじゃないん?wwwいや鳥羽先生の車がハスラーだからかwww(旧式ジムニーは9㎞/L、新型ジムニーは12㎞/Lらしい)
かわず氏「おい、タフトが出てないぞ」
過去アニメのエピソードを踏襲
最近の主流なのかゆるキャン△の流儀なのかファンサービスなのか。
過去エピソードのオマージュと思われるところが多々あります。
・登場する女子高生がガスランタンに興味を持つ。
・リンがアニメで登場したキャンプ場に取材しに行く。
・リンの夢オチでバイクにまたがって出発するシーンは早太郎となでしこが出てくる夢のシーンを彷彿とさせる。
・登山しているリンとなでしこがカップ麺を食べる。でもここでなでしこが食べるカップ麺がシーフード。(作中よく食べられるのはカレー味)きちんとエピソード保管がある。
他にも見ている時は、あ、このシーンはこの時の、とか思いながら見ていました。
きちんと過去を思い出させながら、時間経過でキャラクターが成長している感じがしました。
賛否両論あるが、私は好き
映画「ゆるキャン△」は賛否両論あります。
やってほしいのはコレジャナイとかやりがい搾取とか労働環境ブラックとか。
社会人だからこそ、ゆるキャン△に癒しを求めてたら、現実の自分とかぶって辛くなる(らしい)。
たにしは逆に、「こんな風に張り合い持って、自分の考え持って仕事したかったなぁ」と思いました。
名古屋・東京と山梨を週末往復とか、もしこれが自分のやりたいことだったらやってるんじゃないかなぁ。それも、若い独身のうちじゃないとできないと思います。(経済的・時間的にも)
大人になったキャラクターも、それぞれ魅力的に成長していてよかったです。
犬山葵は小学校の先生になっているけど、児童への対応がそれっぽい。
千秋やなでしこはあの元気はつらつな感じが残りつつも、千秋はちゃんと地元の人と仲良くして役場勤めっぽい人柄になってるし、なでしこは落ち着いて冷静な接客をしている。
エピソード的に縄文土器発見、キャンプ場整備に暗雲というトラブルは必要で起きるものの、きちんとテーマ「再生」につなげてきているので、落ちるべきところに落ちたなあと思います。
ここでみんなで仕事辞めてキャンプ場共同経営みたいなところに落としたら、それこそ、ゆるキャン△の「ありそう」という良さがなくなってしまいます。
自分の「好き」を大事にしながら、また明日から頑張ろうかなぁと思える映画でした。