たにしです。寒いので、布団とのハートフルボッコないちゃつきショートショートを書こうとして、200文字に至る前に挫折しました。たにしです。
先日ないないと探していたウィスキーのボトルを見つけました。
濃いめのココアに垂らして、暖をとっています。
たにしは、たまに「シャッターを切る行為に、意味はあるのだろうか?」と、覗いてはいけない深淵を覗くことがあります。(落ち込んでいる時は絶対やめましょう)
それでも、お外に出ると、やっぱり写真を撮りたくなるのです。
たにしはきれいなものが好きです。
それは、砂浜に埋もれた貝殻だったり、燃える緋色の空だったり、夕闇に淡く浮かぶ桜だったり。
歩いた町や道の空気。そういったものを、残したいなと思ってしまうのです。
さて、時期は紅葉シーズン。
林道鍋谷和佐谷線を行く
石川県には紅葉の有名な場所として、白山ホワイトロードがあります。
しかしたにしは知っているのです
紅葉シーズンのホワイトロードはトイレに困るレベルで渋滞することを……!!
なのでたにしは考えました。
林道なら紅葉きれいなんじゃね???と。
というわけで、天狗橋から天狗壁を経由し、和佐谷から鍋谷へと抜けるルートを敢行することにしました。
――2020/10/31 AM
たにし「めっっっちゃいい天気……!!」
石川県の秋にしては珍しいくらいの晴れ。あれこれと用事を片付けていたため、出発は12時を回っていました。
しかしうきうきのたにしには関係ないのです。
カメラにCPLフィルターを装着。スマホで目的地を展望台にセット。コーヒーを入れた水筒を携え、いざ天狗壁へ……!!
\ 工事中だよ!! /
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
どうやらトンネルの強化工事中のようです。
仕方なく道の駅しらやまさん前ルートを通ることにし、和佐谷を進みます。
(´・ω・`)
こちらが本命、鍋谷和佐谷線の入口です。
入っていくと、右手側は植林でしょうか? 背の低い杉林がありました。
先に進むと、木漏れ日がまぶしい道へと変わります。
手前数か所には、物々しい檻などもあったので、やはり猪や熊がいるのでしょう。
たにしは怖かったので、車内から窓開けて撮影していました。
※実際、当初予定していた天狗壁あたりの岩本町周辺で、前日に熊が目撃されていたようです。降りなくてよかった……!!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
たにし「この辺なら大丈夫かな……?」
窓をあけ、周囲を確認してから降りてぱしゃり。(どんだけ熊怖いんだ)
上に進むにつれ、周囲の木々の色もにぎやかに。
これは俄然テンションも上がるというもの……!!
ついた展望台入口には車が。やはり知る人ぞ知る場所なのですね。
うひい。
※なお、夜景でも知る人ぞ知る場所らしいですが、「デートで行く場所じゃない」そうです。それ言うと犀鶴線の夜景もどっこいどっこいのような気もしますが。
この白い道を登っていきます。
かすかに鈴の音と人の声。上から年配のご夫婦が。
人見知りのたにし、ピンチです。
たにし「(ありったけの社交性総動員)こんにちはー♪ 何かありましたかー?」
おじさま「こんにちは。秋をとりにきたけど、葉っぱはからっからだよ」
たにし「そうなんですねー」
おばさま「写真撮りに来てるの? 一人?」
たにし「そうなんですよー。いつもは連れがいるんですが、今日は一人なんです」
おばさま「そうなのねー。上、いい景色よ。熊出るから気を付けてねー」
たにし「ありがとうございますぅ」
たにし(やっべやっぱ熊出るのか、ここ)
熊鈴持ってないたにし、どうしようかと。
これはもう長居は無用とざっくざっくと登っていきます。
東屋。
たにし「うひょおおおおおお!!!」(熊を忘れてテンション爆上げ)
これはいい景色。
時間帯さえ合えば、手前の東屋も影にならないでしょうが、こういうのは一期一会なのです。
ひとしきり展望台を楽しんだ後は、下りに入ります。
戻ったりはしません、先に進みます。
だってそこに道があるんだもの!!
うなれCPLフィルター!! でも熊怖い!!!
たにし、林道はこれで3本目?くらいですが、だいたい同じような景色だなあという印象。
でも日中の森の中というのは心安らぐといいますか、気持ちがいいものです。
まあ、15時過ぎたら入りたいとは思いませんがね!!!
降りてきました。
蟹渕(がんぶち)があるんですね。
綺麗なコバルトブルーの淵が見られる場所らしいです。たにし、グーグルマップ上では知ってましたが、碑があるとは思いませんでした。
降りた先には謎の車。
謎の鳥籠。
うひぃ。
この時点で大分満足していたのですが、スマホで帰りルートを探っていると、大判焼きのお店を見つけました。
たにし「え?! 閉店まで……10分ないじゃないか!! 今なら間に合うか……?!」
間に合いました。
仏大寺の大判焼きのお店です。
閉店間際で残り少ない分いただきました。甘い香りが車いっぱいに広がります。
(中にぎっしりあんことお餅が入っておいしかった)
たにし「そうだ、かわず氏に持っていこう!!」
そして、叛逆の物語へ……
この左手側を上がっていくと名水の湧き出る場所があったようです。道中の街並みや神社もきれいだったので、また行きたいですね。