たにしです。
お盆最終日に台風をぶつけてきたり、連続熱帯夜にしたりする令和たんにそろそろ慣れっこな貝です。
このお盆ですが、どうも疲れが抜けきらず、ずっと寝てることが多かったです。
しかし、せっかくの長期休み。やっぱり山に登りたいじゃないですか。
なので行ってきました、富山の大日岳。
※今回は教訓的な失敗談もあります。
↓前回行ったやつ
- 何を失敗したか?
- AM2:45 起床
- AM4:00 出発
- AM6:00 ゲート到着
- AM6:40 登山口到着
- AM9:40 大日平山荘到着(昼ご飯)
- AM10:12 大日平山荘出発
- PM14:10 大日小屋到着
- PM14:36 大日岳山頂到達
- PM14:50 大日岳山頂出発
- PM15:15 大日小屋出発
- PM16:50 大日平山荘通過
- PM18:20 登山口到着
コロナの療養があけ、咳は残るものの復活したかわず氏。
お盆をどう過ごすかという話をしていて、
かわず氏「大日岳に行きたい」
という話になりました。
何を失敗したか?
①タイムスケジュール管理が杜撰で下山が急ぎ足になった。
②体力と技術力に見合わない山を選んだ。
①タイムスケジュール管理が杜撰で下山が急ぎ足になった。
大日岳の登山口は称名滝へ向かう称名道路にあります。
この称名道路に入る桂台ゲートに時間制限があります。(詳しくは富山県のHP参照)
今回は19:00にゲートが閉まるのに、下山がかなり遅れてしまいました。
ぎりぎり間に合いましたが、これを不幸中の幸いなんて弁解できません。
そもそも下山は15:00までが基本。大幅に遅れています。
楽しい登山も綺麗な景色も台無しですし、これもたにしのスケジュール管理の杜撰さが引き起こしたミスです。
②体力と技術力に見合わない山を選んだ。
今回、たにしもかわず氏も怪我をせずに下山は出来ました。
しかし、かわず氏はコロナ療養後の病み上がり、たにしは1か月は経過しているとはいえ、入院していて長い山行は久しぶりでした。
白山ですら厳しいところ、大日岳はかなり厳しい選択肢だったと思います。
本来なら、たにしが止めるべきところです。同行者と自分の体力を過信してしまっていました。
以上を踏まえて、かわず氏と約束をしました。
次、行きたい山ができた時、10時間を超える行動時間が予想される場合、宿泊を念頭に計画を立てる。
6時間程度の行動時間を目安にする。8時間程度の山は要検討。
他、「台風が近いのに山に行くのか」とすでに方々からお叱りを受けました。
現在猛省中です。同じ失敗をしない戒めとして、記事を書いています。
それでも山の写真は綺麗なので、OLYMPUS E-M1の写真は見て頂ければ幸いです。
AM2:45 起床
登山前は興奮もあり、寝付けないことも多々あります。
また、前日昼寝をしていることもあり、非常に早く起床しました。
朝ごはん用のおにぎりを作ったり、スポーツ飲料を準備したり。
この時、準備しておいてよかった、と思ったのは痛み止めとエアサロンパス。
下山時に膝を痛めがちなので、お守り代わりにカバンに入れました。
AM4:00 出発
行きはたにし、帰りはかわず氏。
ということで、お互いの体力配分を考えての出発です。
まだ真っ暗でしたが、富山につくころには明るくなってました。
AM6:00 ゲート到着
桂台ゲート到着。
登山客は早めに入れてもらえるという情報もあったのですが、6時にならないとひらきませんでした。
AM6:40 登山口到着
称名平駐車場に車を停めます。ここから登山口まで20分程度。
称名滝を見に行くときもここに車を停めます。トイレがあるのが安心。
遊歩道を通って登山口に行くのですが、ここにもゲートが。
たにしたちが行った時にはまだゲートが閉じてました。(7:00~18:00らしい)
焦っていると、後からきた登山者が横の藪を抜けてました。とりあえずついていきましたが……
余裕のかわず氏
この看板の近くに比較的新しいベンチとスペースがあります。
だいたい一時間くらいかかるのですが、休憩時間の一つの目安になりそう。
たにしもこちらを目標にしていたのですが、存外時間がかかり、その手前のベンチで少し休憩していました。
先にこちらで休憩されていた方たちが雷鳥推しで、かわいいアームカバーとかマスコットとかつけていらっしゃいました。
この梯子が見えてきたら、ちょっと気を引き締める必要があります。
鎖場。足場は少し砂っぽいので慎重に。
この金属製のはしご、ちょいちょい出てくるのですが、足をかけられるほどの太さはないし、階段みたいに土が中に納まっていればまだしも、無いところもある。ストック持っているとめんどくさいです。
牛ノ首はちょいちょい細い道もあります。
木の細い根っこがせり出してるところもあって、過去来た時に、下山時靴紐ひっかけてどべし!!と転んだこともあります。(死ぬかと思った)
この鎖場を過ぎたら、ようやく木道にたどり着きます。
木道に入ればご褒美コース。
たにし「ハウルの動く城が現れそう」
木道のあるところは大日平といわれる高原です。
この先に大日平山荘があるんですが、地味に遠い。
ちょいちょい休憩できるテーブルやベンチもあります。
この日何故かちょうちょがいっぱい飛んでいて、テーブルの穴のところに集まっていたり、人にくっついたり。
台風が近づいているとは思えない。
振りむくと雲海。
ここ、秋は盆栽みたいで好きです。
AM9:40 大日平山荘到着(昼ご飯)
お昼ごはん。(朝ごはん?)
最近のコンビニは割引してくれるので助かります。
オレンジの子は、「みかん」です。
大日平山荘ですが、大日岳の山バッチが売っています。小銭詰めて持ってきたのですが、売店閉まってました……oh……心残り……
トイレは宿泊客のみ、携帯トイレを300円で購入し、外にある携帯トイレ用のテント内でする形のようです。
自販機あり。缶のジュースが350円、ビールが800円?だったかな。
台風が来るということで、たにしたちが着いたときには風よけを打ち付けたり縛ったりしていました。どうやらこの後下山するそう。
裏手に回ると不動滝が見えます。
AM10:12 大日平山荘出発
この時点では実は標準タイム。
ゆっくりと木道を歩いて大日岳にとりつきます。
そのうちごろごろしだす。
リンドウかな?かわいい。(まだ余裕ある)
このような川みたいな場所を何回も渡ります。これは2個目。
ここでOLYMPUS E-M1のバッテリーが切れる。
モバイルバッテリーにC端子でつないで充電。
かわず氏「もうスマホでよくね?ってなる」
いくつめの川を越えたあたりだったかで、下山してきたお姉さんがお連れさん待ちということで休憩をご一緒しました。
富山県の方で、先週は薬師岳に行ってきたそう。おすすめされました。
白山も岐阜県側からのルートがいいと教えていただきました。
「またどこかの山で」
こういう繋がりがあるのも登山の楽しさです。
ようやく大日小屋が見えてきた。(※ここから結構かかる)
実は、この大日平山荘から大日小屋までなんですが、標準なら2時間くらいで到着できるのです。それを4時間ばかりかかったこの写真の時点で引き返すことが正解だったと、今でも思っています。
時間のかかった要因ですが、おそらく暑さだと思います。
これで凍らせた飲み物を持ってきてたら話は変わったでしょうが……
たにし「照りつ~けるひ~ざ~し~ 照りか~えす反射光ぅぅぅ~ 背中から吹くか~ぜ~ ライフポイント回復うぅぅぅ」
かわず氏「やめろ!!」
PM14:10 大日小屋到着
大日小屋付近にはチングルマが咲いている模様。
……もうお花終わってた……orz
大日小屋はトイレは使用できますが、水洗ではありません。
汲み取り式みたいなので、落とし物しないように注意。
またトイレットペーパーは備え付けの袋にいれて外のごみ箱に捨てます。
宿泊客以外は有料ですのでお金は準備必須。
飲み物も購入できます。(コーラ1本500円)
荷物を置いて、大日岳の山頂を目指します。だいたい20~30分。(ここでやめとけばよかった)
チングルマ。初夏に来たら綺麗なんだろうなぁ……
PM14:36 大日岳山頂到達
たにし「あ。あかね連れてくるの忘れたに」
PM14:50 大日岳山頂出発
PM15:15 大日小屋出発
大日小屋付近でご一緒してた方は、泊まりだった様子。
かわず氏も装備やカメラについて、楽しそうにお話していました。
で、ここからが大変でした。今までのツケ払いです。
あの、大日岳から大日平の木道までの、岩がごろごろした道、川をノンストップ下山。
「危ないからやめておけ」「もう遅いから帰った方がいい」なんて、他の登山者が忠告してくれることはほぼ稀です。(会ったことない)
だからこそ、充分な下調べと余裕を持ったタイムスケジュール管理が必要だと思います。登りが標準タイムで登れないなら、途中下山した方がいい。
実は貝もかわず氏も下山が苦手。特に岩が多いところは慎重になるが故、標準タイムより遅れがちになります。
かわず氏はあまりの下山速度に、写真を諦め、早々にカメラを片付ける。膝も痛み出し、途中、足を止めて、痛み止めとエアサロンパスで処置。
木道まで降りてくる頃にはたにしも左膝が痛み始めました。
PM16:50 大日平山荘通過
行きの写真と一緒ですが、これらのドアがすべて閉められて、台風準備万端。
もう誰もいない。
木道は歩きやすく時間を稼ぎやすかったですが、そのための木道ではありません。
大日平はぎりぎり通信が繋がりますので、YAMAPの見守り機能で連絡がいっている母に連絡。
ノンストップで木道を駆け抜け、かわず氏もたにしも喉が渇くわ足の感覚はなくなるわ汗はとまらないわ。
木道を終えてからは限界がきつつある膝を引きずって、登山口へ急ぎます。
ベンチの所で、一人だけ下山されている方とお会いしました。
「舗装路だから、登山口から駐車場まで20分もかからないよ」
「18:30に下山したら、ゲートまでは間に合うよ」
と落ち着いて話してくださいました。
この方は富山県の方で、下山後も少しお話をさせていただきました。焦っている中で、少し冷静になれました。
PM18:20 登山口到着
何とか頑張って、下山時刻を30分ほど短縮できました。
ベンチでご一緒した方と歩きながら少しお話をする余裕も。
「また来てくださいね」と言っていただけて、嫌な思い出になりそうな大日岳の登山が、少し救われました。
結果、ゲートには間に合いましたし、車中泊もせずに済みました。
しかし、事故のリスクがかなりある下山でした。
無事に下山できたからよかろう、ではないと思っています。
武勇伝にも笑い話にもなりません。山を数年歩いてて、恥ずかしいことこの上ないです。
今回の問題点は、
①タイムスケジュール管理の杜撰さ。
②体力と技術力に見合わない山を選んだこと。
です。
今後、かわず氏にも、そして山歩きに慣れっこになった人にも、こんな嫌な思いをすることがないように記事にまとめました。
前半、山の写真を載せましたが、景色は綺麗ですし、苦しい中でも楽しさもあります。それが計画が杜撰になることで、全部台無しになってしまうのはもったいないです。
みなさん、安全第一の、楽しい山歩きを。